NGP4「狂った男の部屋展」

 

NGP4「狂った男の部屋」展

期間:2017/7/26(水)~8/6(日) ※火曜休廊

    12:00~19:00 最終日18:00 

場所:oneplus1gallery→アクセス

 

作家

カス汚

キョウグ

田野 敦司

遠山 涼音

腑分け屋Qaeda

松本 照美

南 真樹

Mowark

Hds(NGP主催)

 

 

NGP4「狂った男の部屋展」の記録です。

画像、映像によって残された解体される前の部屋の様子をどうぞ。

 

 

 

 

 

雑然と混み合った人と人のスキマ、一人の男が命を亡くした

 

残された空間は、死して尚彼だけを肯定し、彼だけが知り得た摂理と心理

が沈殿していた。外部の理を排他するその気配に、足を踏みいれた者の

意識にノイズをかける。

まさに今、彼が傍で息をしているような、本体は不在であるのに、その輪郭を

この部屋が丁寧になぞって構成しているのだ。

 

アパートメントから彼の死が発見されたのは、既に彼が‘‘人‘‘としての

形を大きく外れた後だった。

自死と見られたが、死亡原因が特定できない。死亡推定期間と遺体の状態が

合わないのだ。死んでから暫くそのままで、最近になって急激に溶け出したかのように。

肉片には虫一匹すら湧いていない。

聞き込みをしても、隣人含め、多くの証言者が確かに

 

「この部屋からは確かに昨日まで生活音がしていた。」

 

と断言するのだった。

だがそれを裏付けるものもなく、証言と遺体の状態は不可解なまま自然死とされた。

 

その後も不審な声、物音が絶えない部屋に恐れをなし、住人は一人を残して出て行った。

八月六日に取り壊しが決まり、それでも最後まで残っている黒い服の住人は、絶えない客人達に

忠告する。

 

「面白半分で入るのは結構。しかし、くれぐれも魅入られないように。ここには確かに、

‘‘何か‘‘が潜んでいるのだからね。」

 

 

男の息遣いが聞こえてきただろうか……?

現場に足を運んだ方は、まさに「狂った男」が浮かび上がってくるように映ったのでは。

 

それでは、引き続き、一階へと……

 

……おや。まだよく解らなかったと…?

成る程。余程の怖いもの好きですねぇ。それなら、解体前に現場に残されていた三本の

フィルムをご覧に入れよう。

 

 

 

どうだったかな?貴方には何が映って見えただろうか。

 

 

また怪奇な目に逢いたければ、この戸を叩くといい。

 

 

次はどんな狂ったに遭遇するだろうね。。。